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本サイトは、IAUの公式サイトnameexoworlds.orgを和訳したものです。

命 名 の ス ケ ジ ュ ー ル

2014年7月 命名対象の候補となる系外惑星305個が、IAUより発表されました。
これらは2008年12月31日までに発見された、よく特徴がわかっている惑星です。
複数の惑星が、同じ主星(恒星)のまわりをまわっているものもあります。
主星のまわりに、1つだけ惑星が見つかったものから、5つの惑星が見つかったものまで、合計260の惑星系が選定されました。
これらの、主星とそのまわりをまわる惑星をあわせた、太陽系外の惑星系のことを、英語でExoWorlds(エグゾ・ワールズ)とよぶことにします。
IAU公式サイトNameExoWorlds.orgには、選定された惑星系のリストが掲載されています。

2014年9月下旬

IAUの「世界の天文団体・イベント案内」サイト(Directory for World Astronomy)にて、系外惑星系命名に興味のある天文クラブや、非営利団体の登録サイトがオープンしました。 登録は、2014年12月末日までを予定しています。
登録は、2015年6月1日までと変更になりました。
(登録した団体のみが、惑星系の名前を提案することができます。)

尚、命名のための登録は2015年6月1日に終了しましたが、グローバルな ネットワークを作るという本来の目的のための団体登録は随時受け付けています。

2015年1月

IAUが提示したリスト(260の惑星系)の中から、登録団体(天文クラブや非営利団体)が、命名したいと思う惑星系に投票します。投票数が多かった20から30の惑星系に名前をつけることになりますが、実際に命名する惑星系の数は、登録した団体数によって決まる予定です。
(投票の〆切は1月末頃を予定していますが、詳細は未定です。)
(投票の〆切は2015年2月15日です。)

2015年2月

登録団体が、惑星系の名前を提案します。(惑星系の名前とは、恒星と、そのまわりをまわる個々の惑星、それぞれの名前のセットを指します。)その際、IAUが提示する命名のルールに従って提案して下さい。1つの団体が提案できる惑星系は1つだけです。詳細については、追ってご説明いたします。
(名前の提案の〆切は3月末頃を予定していますが、詳細は未定です。)
登録は、2015年6月15日までと変更になりました。

2015年4月

それぞれの惑星系に提案された名前への一般投票が始まります。投票は、登録を行えば(団体ではなく個人で)誰でもできます。
(投票は7月頃を予定していますが、詳細は未定です。)

2015年7月

IAUが、一般投票の結果を踏まえた上で、惑星・衛星名称公募実行委員会ワーキンググループ(Executive Committee Working Group on Public Naming of Planets and Planetary Satellites)を通じて惑星系の名前を最終決定します。

2015年8月
   

米国ハワイ州ホノルルで開催される第29回IAU総会(2015年8月3日〜14日)にて、命名された惑星系の名前が正式に公表されます


惑星系命名のルール

命名するものは?

1. IAU公式サイトNameExoWorlds.orgに掲載されたリストにある系外惑星とその主星(恒星)です。
これら305個の系外惑星は、2008年12月31日までに発見され、よく特徴がわかっているものです。
発見年は、学術雑誌に論文が投稿された年を示しています。
2009年以降もたくさんの系外惑星が発見されましたが、その中には、存在の確認が必要なもの、特徴がはっきり調べられていないものも含まれており、今回の命名の対象にはなりません。

2.

これらの系外惑星は、260の惑星系からなります。主星のまわりを1つの惑星がまわるものから、5つの惑星がまわるものまであります。

3.

これらの惑星系は、系外惑星名称公募ワーキンググループ(Working Group Exoplanets for the Public)が選定し、IAU公式サイトに掲載しました。

4.

この選定リストが、そのまま命名候補リストとなり、惑星と衛星の名称公募実行委員会ワーキンググループが進める系外惑星命名キャンペーンの基本のリストとなっています。

5.

リストに掲載された惑星系に対しては、この系外惑星系命名キャンペーンを通じて、IAUのみが名前を決定・認定することができます。

6.

登録した団体(次章「名前を提案できるのは?」を参照のこと)が、リストの中から、命名したい惑星系に投票します。投票数が多かった20から30の惑星系に名前をつけることになります。(260の惑星系全てに名前をつけるわけではありません。)

7.

名前の候補を提案できるのは、期間中に登録した団体のみです。


名前を提案できるのは?

1. 登録した団体のみです。一般の天文団体(プラネタリウム、科学センター、アマチュア天文クラブ、オンラインの天文サイト運用組織など)、または天文学に興味のある非営利団体(高校、文化グループなど)が登録可能です。

2.

IAUの世界の天文団体・イベント案内サイトにて登録できます。名前を提案する際に、団体の登録番号、ウェブサイトのURL、代表者の氏名と住所が必要になります。

3.

団体のウェブサイトにて、天文関連の活動記録や、天文に興味がある証拠と、非営利団体であることの提示が必須項目となります


名前の提案方法は?

1. 1つの登録団体が名前を提案できるのは、1つの惑星系(主星+個々の惑星の名前)のみです。例えば、惑星が1つしかない惑星系を選べば、主星とその惑星、合計2つの天体の名前をペアでご提案いただくことになります。5つの惑星が確認されている惑星系を選べば、主星とそれぞれの惑星、合計6つの名前のセットをご提案いただきます。

2.

登録団体は、営利あるいは非営利目的で、第三者に命名権を売ったり譲ったりしてはいけません。

3.

NameExoWorlds.orgに名前を提案する際に、主星・惑星それぞれの名前に加えて、名前の理由を英語にて250語以内でご説明下さい。


提案できる名前は?

1. 提案する名前は、主星・惑星ともに、以下の条件を全て満たす必要があります。
 ・アルファベットで16文字以内であること。
 ・なるべく一語であること。
 ・発音しやすいこと。
 ・攻撃的な名前でないこと。
 ・既存の天体名に類似していないこと。
既存の天体名については、

http://cds.u-strasbg.fr/cgi-bin/Sesame

http://www.minorplanetcenter.net/db_Search (IAU 小惑星センター)

でご確認下さい。

2.

以下の名前は提案できません。
 ×ペットの名前
 ×商用の名前(企業名・商品名など)
 ×政治的・軍事的・宗教的な個人・場所・およびイベント名
 ×生存している個人名

3.

登録商標や知的財産として保護されていない名前は、提案可能な場合があります。

4.

名前の最終決定は、IAUが提示する系外惑星系命名のルールに従い、一般投票の結果を踏まえた上で、系外惑星名称公募ワーキンググループを通じてIAUが行います。
最終決定がなされた名前については、変更できません。

5.

一般投票を経て選ばれた名前が、これまで使用されてきた学術的な符号と数字にとって代わるものではないと考えています。
しかし、IAUがしかるべき広報を行うことにより、系外の惑星系がより広く世界中で知られることになるでしょう。
そして名前のクレジットは、名前を提案した団体に帰属することになります。
今回命名されるであろう親しみやすい名前は、従来の学術的な符号と数字とともに、あるいは代わりに、世界中で制限なくずっと使われるようになるでしょう。


一般投票できるのは?

1. 誰でも個人で投票できます。ただし、NameExoWorlds.orgにて事前登録する必要があります。

2.
登録した個人は、既に提案されている20から30の惑星系の名前に投票できます。
名前候補は、惑星系(主星+惑星)で1セットとなっています。
提案者が書いた名前候補の説明をよく読んだ上で投票して下さい。

3.

複数の惑星系に投票できますが、1つの惑星系について投票できるのは、1票だけです。

4.

系外惑星名称公募ワーキンググループ、惑星と衛星の名称公募実行委員会ワーキンググループのメンバーは投票できません。

日本天文協議会 IAU太陽系外惑星系命名支援WG・天文教育普及研究会 太陽系惑星命名支援WG