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超楕円軌道惑星
HD 80606b |
HD 80606bは2001年に視線速度法で発見された木星型惑星で,その後主星をトランジットする事が確認されました。 約111日の長い公転周期で,0.93という極めて大きい軌道離心率(楕円軌道)を持つのが特徴です。また, トランジットの最中の視線速度観測(ロシター効果)から,主星の自転軸と惑星の公転軸が大きくずれている事が報告されています。
このような大きな離心率と傾いた軌道は「古在機構」と呼ばれる外側の天体からの重力的な摂動によってもたらされた可能性があり,HD 80606bは惑星の軌道進化を調べる上で大変重要な系として着目されています。 |
文責:平野照幸(東京工業大学) |