戻る |
恒星まわりで初めて発見された系外惑星
主星名 (カタログ名) | 惑星名 (記号表記) | 惑星の質量 (木星質量) | 惑星の質量 (地球質量) | 公転周期(日) | 軌道長半径 (天文単位) | 発見(年) | 星座名 | 星座名の意味 | 可視性 | V等級 |
51 Pegasi | 51 Pegasi b | 0.47 | 148.7 | 4.23 | 0.052 | 1995 | Pegasus ペガスス | The Winged Horse | Visible to the naked eye | 5.5 |
51 Peg b |
51 Peg b は、太陽のような恒星の周りに人類が初めて発見した惑星です。 この惑星は、木星と同程度の質量をもち、はくちょう座51番星を4日周期で、地球と太陽の距離の0.05倍の距離のところを公転しています。中心星に非常に近いため表面は高温になっていると考えられており、高温の木星の様な惑星という意味で”ホットジュピター”と呼ばれるようになりました。発見当時、このような巨大惑星の存在は想定されていなかったため、惑星を探していた天文学者に大きな衝撃を与えました。 この惑星を1995年に発見して太陽系外惑星の人類初発見の栄誉を手にしたのは、比較的遅くに参入した、スイスの惑星探しチームのマイヨールとケローズでした。1995年以前にも複数の太陽系外惑星探しの観測チームが存在し、主に視線速度法(恒星の視線方向の速度を精密に観測して惑星を探す方法)と呼ばれる方法で惑星探しが進められていましたが、中心星近くの巨大惑星を想定していなかったため、1995年まで発見することができませんでした。事実、そのような短周期で公転する巨大惑星が存在することがわかってからは巨大惑星発見の報告が続きました。 |
文責:大宮正士(国立天文台) |
図1 ペガスス座51番星の視線方向の速度の時間変化(太陽系外惑星初発見の報告論文(Mayor & Queloz, Nature 1995) に掲載された図、黒色の点:観測点、黒色の実線:惑星の存在によって予想される理論曲線). 惑星による周期的な視線速度の変化が見られる. |
戻る |